2004年02月02日(月) |
アンチ?EVANESCENCE |
あれは・・・去年の3月だったか。 満を持して、アルバムを買いにいった。私が満を持してどーすんだって感じだけど。 「これはイケル」と思った。売れると思った。 そして満を持して、6月にEVANESCENCEのライブを観た。 実際、爆発した。 何が爆発したって? 世間のCDセールスとは反比例して私の「怒り」である。 何故なら全米デビュー3ヶ月の彼らのステージはあまりにも貧弱だった。 前日METALLICAを観て、歓喜余って泣きそうになったけれど EVANESCENCEを観て、余りにもヘボ過ぎて泣きたくなった。 早くその場から逃げ出したくなった。 もう演奏を止めてくれと願ったくらい。 その頃は素人目から観ても「芋バンド」とわかるくらいだったから、 ライブ中はオーディアンスとの間に、どうしようもない空間が出来ていた。 切れ切れのエイミーのボーカル。ベンの音痴ギター。存在感のない他のメンバー。 ほんとうに、どうしようもないヤツらだった。 日本に帰ってきてからは一度もEVANESCENCEのCDは聴かなかった。ライブに失望したからだ。 その頃、PVのBRING ME TO LIFEが日本でもヘヴィロテされ始めて アルバムも日本盤が発売され、売れに売れていた。 ヨーロッパのフェス出演で話題を呼び(パフォーマンスセンスについては話題は・・・?) 人気に拍車をかけた。7月の終わりに某フェス出演の為に来日、単独公演も行った。 私はまったく行く気にはならなかった。 ファンサイトのBBSを覗くと、10代のファンが「エイミー良かった」などと発言していた。 若い子には新鮮、従来のファンにはありそでなかった、この手のゴシック系。しかも売れたってワケで食らいつく。 (否、昔からこのタイプは欧州に存在していたけれどアメリカ人がメジャーに伸し上げてしまったのが異彩なのだ) しかし玄人にはソフトな言い方で「まだまだ発展途上」という見方をする人も多く、意見が分かれた。 私がヨーロッパで観た2ヶ月後、彼らもライブ数をこなして少しは上手くなったかなぁと予測してたから 思った通りの日本のリアクションだった。 その3ヶ月後に、ギターのベンが抜ける。ソングライティングのセンスは素晴らしい彼。 彼なくしてはFALLENは売れなかったと言っても過言ではないくらいだから残念だ。 ますますエイミー(化粧は今もライブ途中で落ちているのだろうか)のワンマンバンドになってしまう。 まぁそもそもライブ上でのベンの役割なんて、ギターで目立ちたいオーラが出てて逆に邪魔な事もあったが… それでも彼が居ない2ndアルバムはいったいどうなるんだか不安である。 このEVANESCENCE、デビューからしてヒットしていなければ、私ももう少しファンでいられたと思う。 それはライブとアルバムのクオリティーの差があり過ぎたからだ。我慢の許容範囲を超していたからだ。 ベンは何故バンドを去ってしまったのか(ルックス的には居る意味はなかったが/おぃ) この1stが重荷になってプレッシャーで押し潰れませんように。 つまり「一発屋」になりませんように、影ながら見守っていこうと思います。
そして、ベンは今、アヴリルの次のアルバムのソングライターとして活動を再開したらしい。 きっと良いメロディーを作ってくれるだろう。エイミー+ベンという華々しい化学反応がないのが残念だけど アヴリルのところでも良い曲を作ってくれ。 多分彼は、ルックスや性格からして、バンドのフロントマン的役割は向いていないと思った。 今後、ソングライティングの面で大活躍しそうな予感。 EVANESCENCEのファンで彼の行動が気になる人は、色々な人のアルバムのクレジットをチェックするべき。 ヒット曲の裏には彼の名前が軒を連ねる日が来るかもしれない。
なんで今更EVANESCENCEについて語っているかと言うと、 弟がPVを観て「このバンドは良い」と言い出したからである。我が弟、乗り遅れ過ぎである(笑) しかも「あのビルのヤツ(BRING〜のPV)観た時から、これ売れるって思ってたんだよねぇ」と発言。 うーん。あのビデオがヘヴィロテしている頃にはとっくに売れまくってた時期だったぞ。 でも、こうやって洋楽聞かない人間の琴線にも触れられるEVANESCENCEはなかなかやな… てか、だから売れたのかぁと再確認。 そういえば余談だけど、FALLENを買いに行った時に、アルバムジャケット見て 「これで良いんかい!!」とある意味ビックリした私。想像してたのと違って… 想像してたのってのは、まぁ具体的には言えないけど、とりあえず「顔のドアップ」はナイだろうと思って 買いにいったので本当にビビりました。しかも輸入盤しかない時期で、まだ売れ出す前だったから 尚更「え、あの曲でこのアルバムってマジかよ」と中身を疑ってしまったくらいです。
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