声の音

2002年06月25日(火) 悪魔の飽食

合唱曲に「悪魔の飽食」というのがあります。
その(多分)元になった
ドキュメント「悪魔の飽食」という本があります。

今日はその本を読み終わりました。
「悪魔の飽食」は第2次世界大戦中の
満州(中国?)にあった日本軍、
七三一部隊の本です。
七三一部隊は細菌等を中心とした部隊。

中国、満州、ロシア、モンゴルの人たち
日本に反抗した人たちを
生体実験などに使ったとされる部隊、ということです。

最初軽い気持で読んだんですが
まず難しい。
引用文の平仮名部分が、全てカナで書かれているので
読みにくいのです。

それでも読んでいると
後は、戦争の恐ろしさと愚かさのオンパレードです。
それから、人間の恐ろしい頭脳。
拷問とすら呼べない実験の数々は
とても「人」が考えたとは思えないくらいです。

読める機会があるなら
是非一度読んでいただきたいです。
その実験を行っていたのが
決して残酷でも、異常でもない
普通の、私達と同じ様な日本人であったと言うことが
余計に恐くなります。

私は普段、声高に戦争反対を唱えてるわけではないですが
やっぱり無くなればいいと思います。


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水井ちな [MAIL]