日曜の昼間に行こうと 友達と前売りで買っていたのに 気がつけば明日が最終日と言うことで 慌てて、レイトショーを見に行った。 「翼を下さい」
話は、まとめて言えば 少女期特有の、少女同士の恋愛。 そこから出ていった少女と 出ていけなかった(少女期特有ではなかった?)少女。 そして、それを見ていた少女。
綺麗で、まっすぐで 辛くて哀しかった。 二人の、三人の未来を 二人で生きていく結末を これだけ望んだ映画、作品も久しぶりだった。
もっと激情を、は 出ていけなかったトリーの口癖のような言葉。 作中で一番子供でまっすぐで 少女で少年だったトリーは 空を舞う。 世話をしたハヤブサと共に。
トリーを愛しながら(愛してるといいながら) 家族のため、自分の未来のために トリーを捨てたポーリーを 軽蔑しながら、嫌いになれなかったのは 私もきっとそう言う人間だからだ。
冷たい水を飲んだ時みたいに 体の中にその冷たさが感じられる ふとしたときにその冷たさを思い出す そんな映画でした。
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