気分刊日記

2002年05月01日(水) 映画の日を満喫

 せっかくの連休も赤く無い日は出勤の憂き目に。でもそこをなんとか映画の日は休めるようにやりくり。で、休日お決まりの昼起き!洗濯して、ちょっと掃除して出発。前日色々タイムテーブル組んでたのに時間にルーズすぎて計画がオジャン。それでも、絶対見に行くと決めていた『Laundry』を軸にタイムテーブルを再編成、3っ見るつもりだったけど時間に余裕持たせて『WXIII(機動警察パトレイバー3)』と2つだけに。混んでるだろうと思い余裕もってシネ・アミューズに行ったら前の回に間に合ってしまいそのまま鑑賞、調子にのって全て繰り上げて『ふたつの時、ふたりの時間』も見れるように調整!しかし、なんと「パトレーバー」が満員、さらに 新宿東映会館の4っある劇場の内何処かで事件があったらしく警察が!?急遽同じ建物で上映の『パコダテ人』に切り替え。またも1日3本でしたがちょっと疲れました。そのくせ明日は仕事!?今晩?と言うか今朝はヨーロッパサッカーの醍醐味UEFAチャンピオンリーグ準決勝<R・マドリードvsF.C.バルセロナ>の2ndラウンド(通称CLクラシコ)が地上波でも見れるので勿論観戦予定。ちょっと無茶し過ぎ……。

 さて、一本目 『Laundry』は、予告編・小雪のジャンプシーン(下からなめたアングル)がスゲーカッコ良いかったのと、My Favorite“BONNIE PINK”の主題歌が僕の心を鷲掴み!前半は「風花」を思い出させるロードムービー的な部分も有ったり、全編ロケシーンが多いので凄く開放感が有る印象。細かいエピソードはリアルなのに結果として‘楽園探し’&‘純愛ラブストーリー’の御伽噺的な印象を受けるのは窪塚くんのキャラが有るからなのか?凄く、素敵と言う訳では無いし、絵になるシーンは数有れど唸る程饒舌な脚本では無いのだが2時間を颯爽と駆け抜けて行く。個人的なポイントとして、私は爽健美茶の頃から小雪が好きなんだね。最初は手首切っちゃいそうな印象の役が多かったけど「西洋骨董洋菓子店」のコメディエンヌも良かったし、「日経新聞」のシャキッとしたのもいいし、出合い系サイトのO-netの広告でのコスプレシリーズも素敵だった。基本的には実はボケ的な人だけど。カッコ良い魅力的な女性って大好き(でもSEXアピールは感じないんだよね、今作には必要無いけど)!

 速攻新宿に向い「パトレーバー」が見れなかったけど 『パコダテ人』。モチ“宮崎あおい”ちゃん目当て!で、期待通りと言うか、これアイドル映画じゃン!それも「タンタンたぬき」へのオマージュ?萩原聖人は「YAWARA」の松田だし…。でもこれはアイドル映画、突っ込みはお門違い!“宮崎あおい”ちゃんが可愛くいっぱい見れる事が大事。その点では満点!お姉さん役の‘松田一沙’さんもキュート!脇も徳井優や松田美由紀、(もう北海道限定では無い)大泉洋など充実&安定。圧巻は函館スクープ編集長の‘木下ほうか’!「ゴジラ(平成13)」の佐野史郎の様な怪演。この人の演技の幅の広さには感心させられる、これで子役上がりだってンだからまさに役者になるべく生まれてきた人だね。

 ラストは 『ふたつの時、ふたりの時間』。ちょっと気になってはいたが、蔡明亮は初めて。台湾の監督は侯考賢、揚徳昌とそんなに相性は悪く無いのでどうだろう…。ごめん、最初の10分くらいオチ気味でした。とは言え、まずはその色調の美しさに感心。埃っぽく人が多くゴミが多く汚い印象が有る台北の街が物凄く孤独でスタイリッシュに写る。オシャレなパリも乾いて冷たくザラザラしている。トリュフォーの影響が有るらしいが、私 、ヌーベルバーグには疎いんですね。まあ、哲学的と言うかやっぱり人と人の関係性、同時に孤独である事の普遍性みたいな所を時間と空間の影響または跳躍を交えて淡々と描いたのでしょうか?結論として、今日はその前の作品があまりにもファンタジーなドラマだったので、この映画に対するシフトが入りずらかったのだろうか?それとも最近の私の脳はこういう映画を消化する部分が退化しているらしい…。もう一度、蔡明亮の過去の作品を含め観てみる必要が有ると思う。


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