気分刊日記

2002年05月14日(火) アラブと関西は苦手

 今日は職場でトラブルが。客電の対応に同僚が出たのですがそれがどうも関西弁の罵声怒号だったらしくかなり打ちのめされ、引き継いで電話に出たボスが客との相性が最悪でもう収集がつかない。一応避難的な役割で僕も電話に出たのですが、なんか逆切れしてた。結局後始末はボスに任せたので私は関知せず。しかし、旅行の時と前職場でも思ったのですが、関西人(大坂)とアラブ人の価値観or経済観念は東京者にはキツイね。あと、お客さまは神様だとでもお思っている人が多いのだが、サービスを受けるに値しない客もいるってこと。「王様のレストラン」でも「首をきられた王様もいます」と松本幸四郎が言っていたね。

 そんな混乱からか、職場も早めに帰る方が多く、私も便乗していつもより早めに退社して、レイトショーで『害虫』を見てきました。

 『害虫』:メインは‘宮崎あおい’ちゃんですが、共演の‘蒼井優’も「リリイ・シュシュのすべて」で光っていたのでそちらも注目。因に蒼井優は10代目三井のリハウスガールでもある(毎日前を通る不動産屋が三井不動産なのです)。...このままじゃ単なるロリコンなので、監督の塩田明彦が「どこまでもいこう」「月光の囁き」「ギプス」など子供や少女を使ったユニークな作品を作る邦画界では注目の監督だから(ホローになっていない)。
 さて、作品ですがなんか最近自分の原体験・過去に近い要素の作品が多いのではと、またも思わされた部分が少しあった。子供は知識や経験がないかわりに感性が鋭く、自分を傷つけるものや、周りを傷つけることに直面し、頭では処理できなくなると兎に角その場から距離をとる。その行動を繰り返す事で、周りから孤立して行く子供と、周りとの微妙な距離を巧みに掴む社交性に秀でた子供に分かれる。前者は引き籠りや非行などに走り、後者は常に客観的な目で観る可愛げの無いガキになる。本作の主人公は後者。それも、必要以上に距離を狭め懐に入って来ようとする者を、逆に拒絶し攻撃してしまう。つまり、社会的に必要な関係性は作るけど、それが信用や信頼、愛情から成り立つものではないのね。そんな切ない生き方を選んでしまう少女の話。
 役者も適材適所でキャラも立っている。りょうの幸薄(って言うか色素薄過ぎ!)でキレ気味の演技は今回もはまり役。雨宮良のいやらしい、悪徳な匂いが滲み出る演技が秀逸。‘たま’の石川浩司の頭足りないっぷりは天然かと思う程!カメラも、少女達の脚を撮りまくるのがフェチ。まだルーズソックスで足首を隠す程太いサリーチャン脚でもなく、ヒールを履いてメリハリの出た大人の脚でもない、華奢な若木の様な脚のカットが頻繁に有るのは趣味な世界。野良猫は餌をもらっても一生人には懐かない。


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