気分刊日記

2002年07月21日(日) 回遊日記

 さすがにそろそろ鬱陶しくなった髪を切りに昼から下北に出かけたら予約が無いといわれ小1時間ほど下北を放浪。小田急線で新宿に出て松永宅でnet購入した『フローズン・ビーチ』を観劇。

ナイロン100℃ 23rd SESSION 『フローズン・ビーチ』3幕構成なのは良い事なのかもしれない。1幕は松永さんが2役で大奮闘!2幕は松永さんが水着にチャイナに大奮発!3幕は松永さんがマグナム、ショットガンと大発砲!


『Session 9』*Imdb簡単に言うと「キュアー」と「シャイニング」と「ブレアウィッチ」を足して、美しい映像にした感じ。

『チョコレート』*Imdb久しぶりに、バカ映画ではない大人のドラマを見るつもりで真摯に臨みましたわ。でも、本日3本目であまり見やすくない劇場だったので集中力オチ気味。あと、最近劇場に外人さんの居る率が高い作品ばかり見ているのか、今回も作品に相応しく?黒人と日本人のカップルが2組み程いた。
 主演は、先週末にジョリ−姐との離婚騒動でニュースになったビリーボブ・ソーントンと、本作で黒人女優初のオスカーを獲得した‘ストーム’ハル・ベリー。この二人が‘怒濤に押し寄せる孤独と喪失感’‘大きな変質がもたらすささやかな充足’で身を寄せ合う男女演じる。とどの詰まり愛で纏めるのは簡単、そこで纏めちゃってる点がイイ意味でも悪い意味でもやっぱりアカデミー賞作品。舞台はアメリカの南部、未だ黒人には風当りが強い土地。でも、都会の黒人街を舞台にしたブラックムービー程の露骨に下層階級っぷりを煽る訳でもなく、裁判物のように黒人が抑圧される訳でもない。それに対しての、ビリーボブも最初からたいして人種偏見を持っているようには見えない。それに関しては、わざと親父と言う殻が有る事を印象付ける要素だったのかもしれない。いろいろあるが、ハル・ベリーがビリー・ボブを「この人は信じても良い、この人なら大切にしてくれる」と思う瞬間何時かと言うのが一つの見どころだ。そう言う流れのポイントをより確かに押さえる手がかりとして、パンフに英語のテキストを載せて欲しかった。よく、訳シナリオを収録したパンフが有るが英文の方が勉強になると思う。前半、自分の息子の血痕のついた椅子を淡々と拭き、ハル・ベリーの息子の血痕のついたバッグを黙々と拭くビリー・ボブは、まだ感情に動きがない事が見て取れる。その淡々とした所と、その夜ハル・ベリーに求められ交わす、激しいSEXにギャップがあり、何かが動き出す合図になっているのかなぁとも思う。


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