気分刊日記

2002年10月20日(日) 背広日記

 今週末の後輩の結婚式に行くために新調したスーツを受け取りに行くついでに、新宿で映画を4本観て来ました。あら、どっちがついでなのしら。またも、がんばってタイム・スケジュールを組んで駆け回りました。

 1本目は、テアトル新宿で『ごめん』。これがかなり良い作品でした!この監督さんは前作『非・バランス』でもは思春期の少女(の世界)を描いてとても上手だったのですが、本作では思春期前夜の少年(の世界)を自分達が子供だた頃の視線を確実にトレースして、そこにきちんとエンターテインメントを盛り込み極上の青春ドラマに仕上げて来ました。因に、冨樫監督は昨年無くなった相米監督の下に付いていた事も有り、ラストに“相米慎二監督に捧ぐ”と出てました。でも、4本見る予定の、スタートで良い映画を観てしまうと後の映画を見る気がしなくなるのでちょっと困りました。
 次は『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』内容はどうでもいいんだけど、こちらも昨年無くなったアメリカのソウルディ−バ“アーリアに捧ぐ”と言うのがエンディングに出て来ました。
 時間が開いたのでこの間にスーツを取りに行き、昼飯を済ませてから『阿弥陀仏堂だより』
 最後が、ロバート・デニーロ主演『容疑者』。これもなんも言う事無い3週位で終わる映画。

『ごめん』 年齢的な流れで見ると、『ごめん』『非・バランス』『ドニー・ダーコ』は、少年から青年への思春期・青春を赤裸裸に描いたベスト・青春映画

『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』imdbヴァンパイアにとって吸血がSEXなのでその絡みが重要なのに、主人公のスチュアート・タウンゼント意外セクシーなキャラクターが居ないのが欠点。

『阿弥陀仏堂だより』いやこの作品、宣伝通りまんまと年輩の夫婦やら熟年が観に来ていて、それも、日頃映画館に脚を運ばない様な方々らしく上映中も響き渡る声で夫婦の会話があったり、バリバリガサガサせんべい喰ったり、しょっちゅう席を立ってトイレに行ったりと忙しない事になっていました。まあ、そんな人達が劇場に足を運ぶ程世の中癒されたいと思っているのだろうか?そんな人たちが、せっかく劇場に来てくれたンだしそう言う人にゆとりを与えるための映画なので大らかな気持ちで見逃しました。
 まとめは、昨日の『業音』が生きる事のダークサイドなら、この作品は‘死を肯定して生きる’生きる事のジェダイ。北林谷榮さんを見るためだけにでも行くべき!

『容疑者』imdbラスト10分はデニーロ・ワン・マン・ショー


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