気分刊日記

2003年03月20日(木) 憂国日記

 ついに始まってしまった“米英イラク戦争”。比べてはいけないのですが、今回の戦争で’01年の[ 9.11 ]よりも多くの人一般人が命を落とすのは間違いないでしょう。アフガニスタンへの空爆による直接的な被害を含み、難民流出や食料や衛生面などの二次的要因による死亡者はやはり膨大なものになります。また、前回の湾岸戦争での一般人の犠牲者の数は数万〜数十万と言われています。

 理由の如何を問わず病気や天災を除き、人々が何らかの外的要因で寿命をまっとうでないと言うことは非常に悲しいことです。

 アメリカは真珠湾や9.11など小規模なものを除き、自国が戦渦に巻き込まれるという、自らの身を切った痛みを得たことが有りません。史上初めて原子爆弾を投下された我々日本人でさえ戦後50年でその痛みを忘れアメリカを支持しています。

人間は学ぶべき歴史を膨大に残しながら、人間の歴史において最も忌むべき所業である“戦争”が無くなったことは有りませんでした。歴史のみならず、政治や哲学など多くの人々が、より豊かで理想的な社会を思考してきた結果がこれです。

 このことと関係があるのかどうか判りませんが、最近国内で謎の集団自殺のニュースがいくつか報道されています。世紀末には、カルト教団が集団自殺するとかいろんなこと囁かれていましたが、実際にたいしたことは起りませんでした。

今回報道される人たちが、個人的な理由からなのか、未来を悲観してかは判りませんが、現実の理不尽さを考えた時、余りにも救い様の無い我々“人間”の愚かさに嫌気がさしたのか、先行き真っ暗の人生に、自分を見失い絶望してしまったのかもしれません。

デンマークの哲学者キルケゴールが遺した言葉に『絶望とは死にいたる病である〜』と言った言葉があります。表層的な解釈かもしれませんが、まさにそんな気持ちに居たたまれなくなった人々がこれからも増えてくるのかもしれません。

 そんな深刻なことを考えている人がいる反面、今日のお昼に会社の女の子と、窓の外を見ながらふと交わした会話が。

 彼女:『戦争始まったみたいですねぇ。』 私 :『そうみたいだね。』
 
 って、とっても人ごと。まるで空を見ながら天気の話をしてるような会話。
 
 彼女:『雨、降りそうですね。』  私 :『そうみたいだね。』

 ちょっと深刻な感じで書き始めてしまいましたが、これを徹夜明けの会社で書いてるのですからテンションがヤバヤバです。


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