気分刊日記

2003年04月29日(火) 可愛日記

 映画業界が名付け親である‘ゴールデン・ウィーク’に突入。とは言え、ほぼ暦通り出勤しているので「電車空いているなぁ」と思ってるくらい。ま、今日は月末と言う事も有り4月分のチケット消化で新宿詰め。最後は、渋谷で監督&出演女優のトークショー付きを鑑賞。その出演者がカリスマ・モデル(セブンティーンとかの?)らしいのだが、今一つピンッと来ない。可愛いのは十分解るのだが‘カリスマ’って・・・?
 “可愛い”って、だいたい「素材が可愛い子」と「セルフ・プロデュースが上手な子」の二つが居て、後者には「オリジナル」と「量産型」が居て、雑誌などであるタイプのモデル(オリジナル)が出現すると瞬く間に量産されていく。おかげで最近中途半端に可愛い子がゴロゴロしているし、映画でもハリウッド級のギャルばかり追い掛けていたので“可愛い”について些か麻痺しているのかも・・・。
 
 あと、昨夜NTVで岡本喜八監督、三船敏郎・鶴田浩ニ主演の 『暗黒街の対決』 がやっていたのだが、オープニングのキャストで“天本英世”を発見してしまい結局最後まで見てしまった。天本さん若かった!結局殺し屋だったのですが、なかなか曲者でした。彼を含めて殺しやトリオが唄うシーンが有るんですがそのシーンも凄くセンスが良い。あと、個人的には初代『ゴジラ』で水中酸素破壊装置オキシジェン・デストロイヤーと共に海に沈んだ芹沢博士=平田昭彦も結構行けてると思った。映画は、テンポも良いし遊びも効いていて大変面白かったです。

 『ドリーム・キャッチャー』imdb某所で“シャマラン的要素有り”と書かれていたのだが、「なる程」と、かなり最初の段階で思わされた。ただ、そのなる程がまるで島本和彦先生『無謀キャプテン2』(第2巻)に恐ろしく似ている。特にその“なに”の造形が。まあ、B級の域を抜けだせないけど結構ツボお押さえた効果音や演出で楽しませてくれるので、あんまり映画を観ない彼女を誘えばそこそこ満足してもらえるデート映画かな。

 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』imdb面白いし、なんとなくほろりと来そうなシーンも有るし、スピルバーグにしてはPOPだし、何も問題は無いように思う。実際結構ロングヒットしているし。ただ、前に上げたどれもが、“スピルバーグにしては”であって、これらのジャンル・要素がもっともっと上手な作品は唸る程有る。そんな訳で、この作品の一番の売は作品自体より“監督&主演の二人が参加していると言う点”なのだ。

 『ベッカムに恋して』imdb純粋に青春映画として面白い。そして、“イギリスに住むインド系コミューン”カルチャー・ギャップのエッセンスと言うかスパイスが上手に物語に味わいを与えている。失礼を承知で言うと『リトル・ダンサー』+『君さえいれば』<インド風味>なストーリー。
 主演のインド系少女は実は28才と結構なお年なのだが、さすがアジア系は若い。親友役のイギリス少女は20才、ウィノナ・ライダーとナタリー・ポートマンを足して2で割った感じ。それもそのはず、彼女は『SW エピソード1』でナタリー・ポートマン演じるアミダラの影武者パドメを演じていたのだ。今後注目だね!あと、コーチ役のジョナサン・リース・マイヤーズがかっこいい!あの目の色がなんか不思議。因に、アメリカ版(imdb)のポスター?の写真で写っているスパイクはプーマなのだが、実際主人公が使っていたのはアディダスです。この辺疑問?

 『blue』 『ラヴァーズ・キッス』に続いて市川実日子さんの同性への愛の告白。たまたまなのだろうが、この手の役ばかり来ているようですねぇ?結果的には本作の方が演技の質的にがぜん上!どっちを勧めるかと言えば、宮崎あおいちゃんには悪いが絶対こっち。因に本作は全然大人が出て来ません、まさに少女漫画の世界です。


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