気分刊日記

2003年06月22日(日) 無敵日記

 色々あるけど、今月はあんまり映画に行けない。仕事が無駄に忙して、オートチックモードで生活しているので、その余波で週末に出かける気力がなくなるぐらいダルダル、まるで山本貴嗣『エルフ17』のKKの自動格闘モードを使用した後の様な後遺症(引用できそうなページが無いので分かる人だけ、ゴメンナサイ)が襲ってくる。
 うだる体を引きずり、高級な街銀座に短パン・Tシャツ・サンダル・財布と言う、極力楽な格好で出かけて『神に選ばれし無敵の男』を見てきました。

 『神に選ばれし無敵の男』imdb凡庸な監督なら、この物語を神話的に仕上げるか、平坦なドキュメントに仕上げそうなものだが、なんと行っていいのだろう・・・映画の最初から、なんともいえない間が、空気が画面を包み、悲しみとも哀れとも言いがたい影が人々にさしている。プログラムを読むと怪力もピアノも真実であり、千里眼も紛れも無いペテンなのだ。その真実の一つ一つを持てして、原作があるにも拘らず、ここまでオリジナルな印象を与える監督はやはり凄いのだと思う。
 というのも、私はヘルツォークの映画を見たことが無いからだ。様々な人の文から想像するに、おそらくこの作品は、彼の系譜からいけばいくらかソフトなんだと思う。
映画を勉強している人には興味深い作品・監督かもしれないが、DVDになっても一部の人しか買わないであろうコアな作品。


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