午前中はあまりの天気のよさに洗濯しつつ、家の事全般を処理。3時頃出発して『夕凪の街 桜の国』を観に新宿へ。一応本丸劇場は東急シネマスクエアが劇場なのですが、本日は初日の舞台挨拶があるため、ミラノ2で上映。手元にある東急株主優待券A券はシネスクは指定外劇場なので本当は観れないはずなのだが、より大きめのスクリーンで観てしまいました。
『夕凪の街 桜の国』 麻生久美子にやられた!もう、前半の夕凪の街の麻生久美子がごっそり持って行くものだから、後半の桜の国での回想シーンに彼女が出てくると、もうそれだけでウルウルですよ。映画終わっても、麻生久美子の事を思い出すと、思い出し泣きしちゃいそうで全く・・・
全体的に非常に丁寧に造られた作品です。伏線と言う訳ではないけど、前半で出て来た道具や場所や設定、そして台詞や人が後半と上手い具合にリンクして麻生久美子の存在感を更に強く浮き出させる。景色の合成も最初違和感有ったけど徐々に馴染んでくるの問題なし。アート・ポート級の会社で、ここまで丁寧な作品が造れるなんて、羨ましいってのでまたウルル!
佐々部監督は「半落ち」の時にも思った“説教臭さ”や“ベタな台詞&演出”にちょっと拒絶間もあったのだが、今回もそのきらいは有るのだけど、重い題材の反面、原作のトーン&映画全体のトーンを意識的に軽めにしているのでその分肩の力を抜いて観れる。
戦後60年以上経ち、当時の人々の多くが亡くなりつつ有る現在。年金だ汚染食品だ環境問題だと、自分自身以外にも不安や悩みが耐えないなかで、私たちの日常は松尾スズキの様なリアル(=生きるのって苦行みないな)が常識化し来ている。生きているだけでも幸せだった昔に比べ、生きる事に+αを求めるのが当たり前となり、大前提の「生きている毎日にありがとう」がおろそかになっているのではないか?
北の国からに出た文太さんばりに『幸せって、何じゃろうねぇ?!』と私に問うてくるのである。
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