気分刊日記

2007年07月29日(日) 夕立選挙

夕立、怒号のような雷雨、一瞬だけ夏(まだ梅雨明けしてないけど)の暑さを吹き飛ばしつつ、あまりの集中豪雨に近所の川が大氾濫していた。どうしようもない日本の政治に蚊に刺されたほどの影響を与える選挙の日。こんな時しか使われないかび臭い近所の集会所で、足止めを喰らった人も多々いたのではないだろうか。この夕立のように民主党の支持も一過性で終わり、次の衆議院選挙の時には又みんな自民党を指示するのだろう。

久しぶりに酒のない週末を過ごしたので、土日とも早起きして細々とした事をこなしていると昼時なっている。今日は久しぶりに半身浴などして少し疲れ気味で渋谷の街に繰り出した。

先々週ぐらいから、何処の街でも夏物売り尽くしサマーセールが行われている。しかし、まだ梅雨すら明けてないのに夏物売り尽くしですか?たぶん今年も9月いっぱい残暑という夏が続くと思うんですが、それでも店頭には秋冬が並ぶんですか?暑苦しくないですかねぇ?流通業界もそれほど臨機応変にはサイクルを変えられないんですネェ。因みに、うちの地元の花火大会は9月末ですって。


ルネッサンス』・imdb
白黒なんだけ、非常に目が疲れる作品でした。都市の描写、都市機能や構造物のデザインが緻密で斬新なのが見所ですね。ストーリーやドラマ、物語としての魅力は「ブレードランナー」を筆頭に「ティコ・ムーン」「フィフス・エレメント」「ゴッド・ディーバ」とかこれまでのフランス系SF、特にエンキ・ビラル的な雰囲気を継承しているというのかなんと言うか。

せっかくCGを駆使して2次元を陰影のみで描くという敢えてコンピュータの特異とする精細な映像描写を封印して望んだ画なのだが、モーションキャプチャーを使用したおかげで無駄なリアルさが付加されて、なんだか緻密な動きが残像のように目に残ってしまい目が疲れる要因にもなっている。せっかく光と影だけで物や動きの境界を付けているのに、残像なんてボンヤリとしたカット=動と静の間=中間色(グレーゾーン)が有るせいで尺も長くなり、特徴も薄められてしまった感がある。

まぁ、そのイラスト的な美しさがムービーとして連続するという所に興味を惹かれて観にいったので、要所要所では満足しているし、期待を完全に裏切ったというほどでもない。でも、やはり、イラストか尺の短いCMでの表現が向いているかもしれないと思った。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
「キサラギ」もそうでしたが、過去に舞台を結構観てきた人にとって、舞台が原作だと聞いてしまうと、どうしても状況設定とかを抽出してやっぱり舞台の方がオモシロのでは無いか?という観方になってしまうのです。

本作も、田舎の閉塞した感じが(舞台的な)状況設定の要素として深く関わっていると思うのですが、そこが映像として上手く伝わってきません。というかむしろ微妙な開放感を感じてしまう空や畑や山々の映像が挿入されます。因みに、田舎の村の閉塞感という事で行けば「松ケ根乱射事件」なんかは結構いい感じに出ていた。

ストーリー的なことで言えば松尾スズキの「ドライブインカリフォルニア」を想起させるような部分も有るんですが、原作者の本谷有希子自らが松尾スズキチルドレンといってはばからないので根本的な点では同じなんだと思います。


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