超雑務係まんの日記
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2002年05月08日(水) エリ

「相談したいコトがあります。。。」
違う部署のエリが深刻だった。

「ナンダヨ?」
僕は下版前でかなりピリピリしていた。

エリは今、東京、埼玉、千葉、神奈川の関東圏及び
札幌をはじめとした道内で発売されるドライブガイド的な
数十万部の割と大きなムック本の媒体を手掛けている。

6月中旬発売なので、もうそろそろ締めである。
小樽、函館、定山渓、ニセコ等の主要な所はすべて終わってるという。

。。。が、しかし。
肝心の札幌を後回しにしてたらしい。
そして、企画上あるススキノのお店を取材したいという。
(実は第1回超突連札幌飲み会の場所だったりする)

どうも主旨はそこのお店に取材許可を取ってくれという事らしい。
「いいよ、段取りしてやるから」
心置きなく返事をした。

エリの様子がオカシイ。
「ん?どした?」

今日の夕方に取材しないと間に合わないんです。。。
モデル4人連れて、食べてる所を撮らなきゃなりません。。。
と、最初は冗談かと思った。

「きょ、今日かい!( ̄□ ̄;)!! 」
そ、それはムリだろう。。。すでに14:00を回っていた。

「タマちゃんは知ってるの?」
タマちゃんは、エリのボスである。
僕の3歳年上だけど、会社的には後輩で、でも立場的には向こうが上(汗)
かなり仕事的には厳しい女性です。
エリは間違いなくこの人には逆らえない。
(僕は友達のように仲がヨイ)

「いや。。。知らないハズです」
そうだよなぁ、報告なんか出来ねぇよなぁ、こんな重大事。
だからこっちに相談に来たんだよな?

そっこー、僕は内線を掛ける。
「あ、タマちゃん?こっちにさー、ちょっと来れる?」
わざわざ呼びつけてやった。

エリの顔が引きつる。
すぐにタマちゃんが来た。
「まんさん、どしたの?ウチのエリが何かしたかしら?」

「あ、コイツね。今日の取材先に何のアポも許可もとってなくて、
 下版間近だけど、どうしましょう?ってノン気なコト言ってるのさ」

「それは冗談を言ってるのかしら?」

「いや、俺も冗談だと思うんだけど、実際どうなのよ、エリ?」

エリは半ベソをかきながら、憎悪の目を僕に向けている。
というか、大粒の涙がもうこぼれ落ちそうだ。

「す、すみません。。。」

「ちょっと待って。エリ?本当なのこの話?」

真っ赤な顔をしてエリは鼻水を垂らしながらタマちゃんへ謝罪。

僕が言う。しかもかなりエラそうに。
「こんな直前になるまで隠してちゃぁ、ダメだ。
 でも、言えない気持もわかるケドよぉ。
 さっさとタマちゃんに相談しろって、なぁ?」


静かにうなだれる、エリ。
そして部下の監督不行届きを悔いるタマちゃん。

でも、タマちゃんは冷静だ。
「エリ?この物件の下版はいつ?」

「5/10です。。。」
「あさってじゃん!( ̄□ ̄;)!! 」(僕&タマちゃん)


「タマちゃん、とにかく今から俺がアタリをつけてみる。
 でもきっと今からじゃムリな可能性が強い。
 その場合を想定して、代替案を練ってくれないかな?俺も協力する」

「わかった、すぐに考えるわ。。。でも、まんさん、何とか頼むわ。。。お願い」
一度も僕に頭を下げた事のないタマちゃんが、僕にお願いごとをしてる。
ホラ、こっち来なさい!とエリが連れてかれた。

さぁ、困った。

まず僕がとった行動。。。。人と違ったのかもしれない。
時間のない中でのギリギリのファーストアプローチは。。。

(続く)


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