超雑務係まんの日記
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「相談したいコトがあります。。。」 違う部署のエリが深刻だった。
「ナンダヨ?」 僕は下版前でかなりピリピリしていた。
エリは今、東京、埼玉、千葉、神奈川の関東圏及び 札幌をはじめとした道内で発売されるドライブガイド的な 数十万部の割と大きなムック本の媒体を手掛けている。
6月中旬発売なので、もうそろそろ締めである。 小樽、函館、定山渓、ニセコ等の主要な所はすべて終わってるという。
。。。が、しかし。 肝心の札幌を後回しにしてたらしい。 そして、企画上あるススキノのお店を取材したいという。 (実は第1回超突連札幌飲み会の場所だったりする)
どうも主旨はそこのお店に取材許可を取ってくれという事らしい。 「いいよ、段取りしてやるから」 心置きなく返事をした。
エリの様子がオカシイ。 「ん?どした?」
今日の夕方に取材しないと間に合わないんです。。。 モデル4人連れて、食べてる所を撮らなきゃなりません。。。 と、最初は冗談かと思った。
「きょ、今日かい!( ̄□ ̄;)!! 」 そ、それはムリだろう。。。すでに14:00を回っていた。
「タマちゃんは知ってるの?」 タマちゃんは、エリのボスである。 僕の3歳年上だけど、会社的には後輩で、でも立場的には向こうが上(汗) かなり仕事的には厳しい女性です。 エリは間違いなくこの人には逆らえない。 (僕は友達のように仲がヨイ)
「いや。。。知らないハズです」 そうだよなぁ、報告なんか出来ねぇよなぁ、こんな重大事。 だからこっちに相談に来たんだよな?
そっこー、僕は内線を掛ける。 「あ、タマちゃん?こっちにさー、ちょっと来れる?」 わざわざ呼びつけてやった。
エリの顔が引きつる。 すぐにタマちゃんが来た。 「まんさん、どしたの?ウチのエリが何かしたかしら?」
「あ、コイツね。今日の取材先に何のアポも許可もとってなくて、 下版間近だけど、どうしましょう?ってノン気なコト言ってるのさ」
「それは冗談を言ってるのかしら?」
「いや、俺も冗談だと思うんだけど、実際どうなのよ、エリ?」
エリは半ベソをかきながら、憎悪の目を僕に向けている。 というか、大粒の涙がもうこぼれ落ちそうだ。
「す、すみません。。。」
「ちょっと待って。エリ?本当なのこの話?」
真っ赤な顔をしてエリは鼻水を垂らしながらタマちゃんへ謝罪。
僕が言う。しかもかなりエラそうに。 「こんな直前になるまで隠してちゃぁ、ダメだ。 でも、言えない気持もわかるケドよぉ。 さっさとタマちゃんに相談しろって、なぁ?」
静かにうなだれる、エリ。 そして部下の監督不行届きを悔いるタマちゃん。
でも、タマちゃんは冷静だ。 「エリ?この物件の下版はいつ?」
「5/10です。。。」 「あさってじゃん!( ̄□ ̄;)!! 」(僕&タマちゃん)
「タマちゃん、とにかく今から俺がアタリをつけてみる。 でもきっと今からじゃムリな可能性が強い。 その場合を想定して、代替案を練ってくれないかな?俺も協力する」
「わかった、すぐに考えるわ。。。でも、まんさん、何とか頼むわ。。。お願い」 一度も僕に頭を下げた事のないタマちゃんが、僕にお願いごとをしてる。 ホラ、こっち来なさい!とエリが連れてかれた。
さぁ、困った。
まず僕がとった行動。。。。人と違ったのかもしれない。 時間のない中でのギリギリのファーストアプローチは。。。
(続く)
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