超雑務係まんの日記
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偶然というか、必然というか。
君が向こうにいる。 遠くから見かけた、という表現が正しい。
一度も見せた事のない表情で。 伏し目がちに存在している君。
とてもキレイだった。
もどかしい程、何も出来ない僕は。 うつむいて、もしかしたら楽しかったであろう、 推測でしかない過去の未来を、 ただひたすらに想像する事しかデキナイのだ。
その想像が妄想となる時。 周りの人は決まって言う。 「アイツは狂ってしまったね」
オフィスの片隅、本屋の片隅、コンビニの片隅。 無意識にいつだって君を探してる。
路地裏から、車の影から、向こうの改札から。 ヒョッコリ現れる事は、もうないの?
すごく社交的だった君に、ずっと憧れていた。 いつもいつも人から信用されている君が、とてもうらやましかった。 どの人の前に出したって、自慢したいくらいに魅力的だった。
誰からも好かれていて友達の多かった君には絶対勝てなかった!
神様も天使もいるって。 教えてくれたのは君だったじゃないか。
150cmもなくて、電車のつり革に背伸びしてつかまってた君。 夢だけは大きく大きなモノを持っていたじゃないか。
どうして俺を飼っていた? なんで俺を残していってしまった?
たくさんの人が「なぜ?」を抱えたまま、未だに納得がいかない。
けれども、こっそりと僕に理由を教えてくれたんだよね。 もう君はいないから。 誰にも明かす事が出来ないジャン。
僕はずっとこのサンクチュアリを背負って生きます。 他の人を愛しながら、日々隠し通し、発覚するのを恐れながら、 そして死にます。
いつかは、やらなくちゃイケナイからね。 キレイ事なんか言ってられない、ずっと我慢してきた。 マトモなフリもしてきたよ。
だから、幸せの予兆らしきシラベに君は敏感になるのかな。 大丈夫。 汚らしい「いき」方はしないから。
じゃぁ、またね。
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