しかし。ヒデは高校をやめた。入学してたった3ヶ月。すでに精神が蝕まれていた。きっと深くて痛い心の傷を負っている。そう。そんなヒデの周りは、この状況に理解を示せない。まるで昔の誰かを見ているようだった。もうどうしようもなくなったのだろうか、とうに教師でなくなった私にヒデの母親から電話が鳴った。