2002年09月12日(木) |
愛するってことは・・・。 |
デスクトップに、かもめのジョナサンが飛んでいる。
島影も見えない海の上を、ひたすら飛び続ける一羽のかもめ。
前回沖縄から東京に船で来たときに、出会った感動的なシーン。 そのかもめは、かつてリチャード・バックに示唆を与えた ジョナサン・リヴィングストン以外には見えなかった。
きらめく朝日の光の道にむかって、彼は飛び続けていた。
誰かのためじゃなく、自分のために。ただ、こころの命ずるままに。
偽善はイヤだ。
嘘の笑顔よりも、怒った顔を見せられた方がいい。 みんなが、ひとりひとりがしあわせになればいい。
自己犠牲とかって、好きじゃない。ウソくさい 犠牲の上にはね、きっとハッピーは成り立たない。
お国のためにとか、愛する人のためにとか、ヤダ。ウソっぽい。逃避っぽい。
私は、自分の子供のためには死ねない。 絶対に、死ねない。これは断言できる。
私は愛するもののためには命を投げ出さない。 命が尽きるその瞬間まで、生きて、守って、包んで、愛する。 それが、私にとって“最低限”の愛するということ
自分のために人が死んだり、傷ついたりするくらいなら、 みんなでその重荷を分け合った方がいい。 というより、みんなで知恵を持ちあって、解決方法を探したい。
飛行機がビルに突っ込んだなら、なんでそうなったん? って私なら考える。 突っ込まれるくらいのなにをやったん?って。
突っ込まれる前に、どうにかできんかったん?。 できたのにとめなかったんなら、同罪やん。ってか、そっちの方が罪は重い
原因も何もかも、すごくはっきりしていて、それなのに 大したことの出来ない自分が、すごくはがゆい。
戦争は、報復は、紛争は、テロは、アメリカやNATOの空爆は、
武器を売れば儲かるヤツが、両方に売りつけてさばいてるんだ、
とか
パワーのバランスの問題だ、とか、人口調節だ、とか、
簡単にいうことは出来る。口でいうのは、簡単。
だけど、だったら、なんでとめらんないのー?ってすげー思う。
それを知っている人が、こんなにも、あんなにも、たくさんいるのに、 わかった顔をして、でも大した力になりえなくて、 平和運動って、なーに?。反戦、反基地運動ってなーに?。 平和を思う人ですら分裂して、かなしくて、なさけなくて、バカらしい。 こうやって、こんなとこで批判してる私も含めてね。
人が人を殺す。ガンガン殺す。なにもしてない人を殺す。 そんなおかしなことを普通に思っちゃえるくらいには、狂えない。 だからこそ、まず、自分のこころを平和におだやかに保とうって思う。
でもね、今、世界中から戦争がなくなっても、武器が消えても、 環境破壊、地球の汚染は、とまらない。
地球を汚しているのは、汚していると気づいていない私たち一人一人だから。
それは、人と地球の戦争だ。人は延々、地球を爆撃し続けてる。
無意識という強烈な武器を持って、この瞬間にも 地球を破壊していることを、自覚しなきゃ。
このままいくと、この美しかった地球は、50年持たない。 私たちの先祖を育んで慈しんで愛してくれたおかあさんを、 私たちは、自分で殺すんだ。
戦争をしなくっても、ハルマゲドンとかが来なくても、 私の息子が大人になった頃、私の孫が生きる時代には 地球は、人の住めない死の惑星になっているかも知れない。
最低限、地球を汚さないように生きたい。 環境保護なんてでかい口を叩くのは、その次だ。
まずは、自分の足元から。
反戦や平和!なんて、偉そうにいう前に、 アメリカに文句を言う前に、人を批判する前に イライラや黒い感情を垂れ流しにしない。 人にあたらない。ぶつけない。
水を汚さない。合成洗剤、化学洗剤、油、 石油からつくられたシャンプー、リンス、化粧品、洗剤
ゴミを増やさない。残飯を出さない、無駄なものを買わない 燃やせないものは、使わない。身体にも、環境にも悪いんだから。
大変なことじゃない、出来ることは山ほどある。 まずは、それを知ること、知ったなら、やってみること。
戦争とか、人権とか、環境とか、でっかいことをいう前に 自分の足元からはじめたい
ほんとに大事なもの、ほんとに大事な人、 大事なものを大事にしていれば、それは絶対すべてに繋がっていける。
そこからしか、きっとはじまらなくて、はじまれない。
そんな風に、思った今日この頃。
幸せな気持ちとか、あったかい気持ちとか、 この世界にたくさん増えていくことで、かわっていくこともある。
平和を望むなら、今この瞬間を生きていられる奇跡を感じて、 誰かを愛したいと熱望する前に、自分自身を愛して。
自分が嫌いだって、そう思っているうちは、きっと世界を愛することなんて出来ない。
だって、世界はひとつだから。
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