あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年08月29日(木) 挫折。



ええと、昨日忘れてたこと、今日もあまりうまく行ってなくて、思案のしどころ。


突然ですが、僕は自分の字が好きです。けっこう。
綺麗な字ではないんだけど、読みやすい字だ、と言われます。
だから、年賀状の宛名書きとかはキライだけど、ハガキの文面を書くのはそんなにキライじゃない。
昔は必死になって綺麗な字を書こうとしてたけど、このところはあんまり気にしなくなってます。というより、字を間違えないで書くことの方が大事だと気付いた。
友人には綺麗な字の人が多いです。
高校時代は書道部に入ってた人とか。
熨斗袋の表書を書ける人はかなり羨ましい。
で、絵の上手な人も多いです。高校時代は絵画部にいた人とか。
かく言う僕も、一応は絵画部に名前は登録してあったんですが。いわゆる幽霊部員で。そもそも絵、上手じゃなかったし。

なんで自分が、詩人になったのかなぁと考えてて。
詩人は詩を書くから詩人なんだ、とただ思うけれどそれは置いておいて。
思うに僕は、自分の心を表すのに、絵画では表現しきれなかったんです。自分の描く絵の稚拙さに我慢できずに。
自分の詩は稚拙でないか、と言われればそれはまた別な疑問だけど、少なくとも絵を描くよりは素直に言葉を操れた。言葉のほうがよっぽど使い心地が良かったわけです。とどめておけない心を絵にするよりも。
人を描くのなら、言葉でなら僕はいくらでも抽象化し、あるいは具体化し、美化したり卑下したり、なんだってできた。
たぶん、「絵にはできない」ことの方を、先に気付かされたんだろうな。
小学校には図画工作の時間はあっても、詩作の時間は無いし。
絵を書きたかったんです。
綺麗に、美しく。
でも何度塗っても、何本線を重ねても、それはただの不細工な絵でしかなく。
発想ばかり豊かだったような気がするな。
でも絵は描けず、僕は教わらぬまま詩作に走りました。
いつの間にか。




↑恋することさえ。
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