あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年05月24日(土) ひとり旅



今日は、
朝からちょっと遠出。
変に早く起きてしまったのもあって、なんだか強烈に眠い。

 **

広い、長いプラットホームのあまり人の居ないのを見ていると、このままふらっと遠くへ行きたくなる。
すべり込んできた電車に乗って、やっぱりあまり人の居ないホームに降りて、緑の多い町だとか灰色の薄汚い街並みなんかをあてどもなく歩いて。

がごん、と身震いをして電車の扉が開く。
薄暗い電車の中から見れば、それは四角く切り取られた明るい輪郭で。
それは明るく開いているのに、誰も降りず誰も乗ってこない、
そんな空間が妙に淋しく朗らかで、つい惹かれて降りてしまったり、する。
そういう観点では、
平日の午前中、京福電鉄嵐山線なんか最高かもしれない。
バスのような電車のような車。
誰も居ない無人駅のホーム。
此処、この駅でなくてもいいような、それでいてこの駅でなくてはならなかったような、不思議な安堵。

昔の恋人のことを思い出す。
あのひとの住む場所へ行きたい、と思った頃のことを思い出す。
現実に、なってしまえばそれは、
ただそれだけの手触りしかない『恋人の住む町』なのに、
遠くから想うときのそれは、切ないほど明るく懐かしいイメージで。
そしてあのひとが、
僕の住む町のことを想うときの、何故か明るく美しく穏やかなイメージを、僕が知ったときのなんだか泣きたいような気持ちも、
いつかどこかに書ければいいと思いながら
またそっと仕舞いこんでいる。




↑夢見てご覧。
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