あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年06月26日(木) ここもまた、世界の果て




今日はいちにち 駅に居ましょう、
プラットホームの隅っこか真ん中で、
膝を抱えてぼんやりしていましょう、
どんどん
どんどんと 過ぎてゆく電車の数や黒い人の波が
僕たちの憂鬱を少しずつ運んでいってくれるように、
少しずつ僕たちを救ってくれるように、
ここに 座りこんで
行ってしまう人たちや時間を見つめていましょう、

キスも
たぶん言葉も
無くていいの、
ただ手をつないで、
その乾いた温かな手で
時々僕を撫でてください、
もたれあった肩が 皮膚が 僕たちの境界が邪魔だと思うように

そして帰らなきゃいけない時間がきたら、
重く根付いてしまったような身体を動かして
帰りたくないと駄々をこねて
それでも最後の電車には遅れないで
さようならを言いましょう、
そう 身体の
どこかいちばん底のほうに焦げついてしまったかなしみの、
消えるはずもない烙印のような
僕たちの憂鬱のひとかけらで、


今日はいちにち 駅に居ましょう
どうしようもないかなしみが
まるで胸の内に巣食っているかのように、
心中の場所が見付からない二人のように、
プラットホームの片隅で
肩を寄せあって少し
世界の終わりを見つめましょう





↑胸が空白で苦しくなるくらいに。
My追加



 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加