いつか、どこか遠くに行きたいと思うときはよくある。 遠く、遠くに。 明確にどこというイメージが、ある時もあるし、ない時もある。 だけどそれはいつも、ここではない場所。
本を読んでいて、行きたい場所をひとつ思い出す。
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アイスをたくさん食べた日でした。 アーモンドチョコレートやヨーグルト味のや、色々。 そしていつもよりたくさん、笑っていた気がする。 一日中、なんだかふわふわしていた。 かすかにゆらめくような幸福感。
好き、という感覚はつきつめるときっと相手に溶けたいということだ。 てのひらを重ねて、溶けてしまえそうな気がする。 やわらかな光の中に。或いはしなやかな薄闇の中に。 何度も指を絡めて、
白昼の正しい陽ざしはまぶしすぎるので窓の外は見ない。
キスをするときに目を開けてみる。 みていると、あぁこのひとは僕が好きなんだ、となんとなくわかってちょっと嬉しかったりする。 しあわせすぎて眠かったけど、眠ったら簡単には起きられない気がしたから眠らなかった。
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