あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年11月17日(月) さみしいのは君だ



間違えずに教えてあげられたらいい。さみしがってるのは君で、僕じゃない。
嘘つきな僕の心。
それだけに正直で、それだけに純粋。
嘘つきなだけの人間なら、その角を曲がったところにたくさんいる。
ただね、それを忘れてしまいそうなのはいつだって僕じゃなくて君なんです。


 **

夜になって外に出てみる。
覚えていたはずの家の場所を覚えていなくて、一軒一軒の表札を見ながらしんとした夜の道をサンダルでぺたぺた歩く。
用を済ませて帰り道、空を見上げると星がたくさんでした。
ずいぶん冷えた空気と星の光で、最近はあんまり夜歩きをしてないのを思い出してしまった。
去年の今頃は、けっこう夜遅くに歩く日も多かったのに。

冬はどんどん冷えていって、自分という存在がこのぬくもりだけだってことを思い知らせてくれるから僕は好きです。
変な言い方かもしれないけど。
でもずっと星を見ていようって気にもなるし。
夜がなかなか明けなくて、朝早く、まだ暗いうちに家を出るのも好きだ。たぶん。
旅行なんかも、荷物は多くなるけど冬のほうが好き。
お土産も腐らないし、道中暑さにへたりこむこともないし。

明日を待たなくとも、この夜だけで己の世界が完結してしまうような。
そんな気分。

 ここは、この部屋はシェルタ。





↑かじかんだ指。

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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