あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年12月07日(日) こうもり



僕は見事にこうもりなので
人によってその反射光を変える くるくると
ときどき気弱げに笑う
そして無表情で他を拒絶する らしい


けれど鳥の仲間にも獣の仲間にもならない
なれない から
指切りをした左の小指を切り落とし
次いで右の小指を切り落とし
針千本呑まされてもしぶとく生き
殺されるほど憎まれることもない自分を蔑んでみたりするのです


夜の空に舞い上がって
蚊を何匹も何十匹も食べつくしても
僕は鳥にも獣にもなれず
ただ哀しいと
自ら憐れんでみたり。


羽を
こっちへぱたぱた
あっちへぱたぱた
微笑んでアリガトウを言いとりあえず飄々と生き
けれど昼の明るさに耐え切れず暗がりで丸くなってみたりする
鳥も獣も居なくなったらいいのに。
気弱な笑みを泣きそうに変えて思う 孤独
孤独 なんて
今と何が違うだろう。






↑さみしくなんかないさ

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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