あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2004年02月26日(木) あなたがいないと僕の世界は半分です



今日も目を開けると階下で母親の怒っている声がしていた。
いや、目をつぶっている時から聞こえていたのだけど。
うちの母親はいつも論理的に怒る。
あまりに切々と論理的に怒るので、最終的に論理的には破綻していてもあまりみんな気付かない。

そして目を開けて時計を見ると9時半を過ぎていた。
これも昨日と同じ。
ふう、と力を抜いてもう一度目をつぶったけれど、現実から逃げても何の解決にもならないことを僕は知りすぎるほど知っていたので、のそのそと起き出すことにした。
胃が重かった。
これも昨日と一緒。
とりあえず居間に下りていってテレビの前に座っていた。
電話を切った母親が無言でばたばたと思いつめたような目でせわしなく歩き回って落ち着かない様子をしていた。
これも昨日と一緒だ。
くら、と既視感。

何も食べる気がしなかったので、新聞を読んでからまた自分の部屋に上がっていって寝た。
うとうとしながら本を読んだりして、ふと気が付くと12時を過ぎていた。
その間に母親は出掛けたらしい。
僕は家にひとりぼっち。
吐き気が治まらないので、せめて何か飲もうと思ってお茶を淹れに台所へ。
台所はひんやりと寒い。
くらくらするので、友人から送られてきた文旦を2個ほど持ってテレビの前に座って延々と剥く。30分くらい。
文旦をしこたま腹に入れたら、また不穏に気分が悪くなってきた。
何かしょっぱいもの、と思って探したらクラッカーがあったのでそれを添えてお茶を持って自分の部屋へ戻る。
また眠る。

部屋が足の踏み場だけを残して、机の上から何から埋まっていたので少しまとめてのける。
机の上の空間を確保。
ぐうぐう眠ってもまだ気持ち悪いし何かを食べようという気にならない。
それでも夕飯は粥と水炊きか何か、慎重に腹に入れた。
今日消費した本は1冊と半分。
何だか無性にあのひとに会いたくて会いたくてたまらない。





↑家具が良いのだ。

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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