誰よりも自分を許すことができない。 それはたぶん真実です。 でももっと真実に近づけるのなら、
僕は神様を許すことができない。
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残酷なのはあなたではなく、どこかでどうしようもなく間違えてしまった僕のことなのだと信じたい。 怒りも恨みもあなたには無い。 ただ最後まで僕は神様を許せない。 どんなに願いすがり頼んだとしても、絶対に最後まで。
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許されなくてイイ、と僕は言ったのだから、 誰にでもなく自分自身に。 僕は負うしかない。 罪深さ。 人はどこまでいっても独りで誰かと融け合うことはできないのだから、僕は僕自身の痛みを背負わなければならない。
痛む身体。 痛むのは何故か皮膚だ。 毒が染み入ってくるかのように身体の自由が利かなくなる。 まだ息ができるのだから大丈夫、と 『大丈夫』と言い聞かせて言い聞かせて、 僕は何を宥めているのだろう。 自分のことだけを考えれば僕はいつだって死んでもいいのに、 何故僕は必死に息をつなぐのだろう。
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遠いのは青草の野辺、憩いの水際だ。 それを僕は最後まで拒み続けることができるだろうか。
主は我が牧者 主は我を憩いの水際、青草の野辺に伴いたもう。
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