あなたのりんかく。
走ってゆくよ。 わたし が みどりのくさはら。
大地からの熱気と さやかな風のコントラスト。 黒い髪をなびかせて、 低い姿勢のまま走ってゆく 丈の高い草に見え隠れするその背。
目的は 信じること。 がむしゃらに純粋なのは 必須条件。 それだけで終わってしまう 世界のまるさ に 憧れている。
憧憬はあなたのわるいくせだ くちびるがわらう。 ひみつが僕の 生きる糧であるように 信じ抜くあなたが それだけで生きていけたらいい 最後まで 残酷。
行方は 血の匂い。 わらうきみを あいしているよ 自分の嘘さえも 信じるということ。 深紅の匂い。
走っていく その背が 黒い髪が 遠ざかる。 信じているよ そう つぶやく声が いつか ぼやけ て しまう
それ を ゆめみている。
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