「弱ってるので、」
口に出すともうがらがらと心が崩れてしまって。 せめてもの慰めに、大好きな小説をぱらぱらとめくってみる。 しあわせなお話。 夜は長いねぇ、 重いねぇ、 奥歯をきゅっとかみしめて過ごす。 誰かによる裏切りとかそんな悲しみじゃなく、今日は生きていることがとても重い。
あぁそうか、こんな日にこそ、 あいするひとたちと一緒に居るべきでした。
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今日は朝から出掛ける。 気が重いのは、まぁ色々理由はあるんだろうけど。 なんだかずっと独りでいたみたいな気分。 帰り道、何故か乗り過ごして河原町まで行ってしまったので、お気に入りの喫茶店でお茶でも飲んでから、と思って行ってみたのだけどちっとも気が晴れなかった。 困った話。 色々、あんまり上手く行かなかった、今日も。 うにゃ。 僕、頑張ってないし。 当然さね。 ・・・って、何か理由を見つけるの、やめたい。 僕は失敗したワケが知りたいんじゃなくてさ。 そんなんじゃなくて、ちゃんと反省してちゃんと改まった自分になりたいのに。 なのにね。 うにゃ。 馬鹿だねぇ、僕。 馬鹿だねぇ。
こんなに弱ってるのにあのひとに会えない。 会いたいのにな。
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