あぁ、なんかもう最悪だ。 うまくいかない時は何をやってもうまくいかない。 そんなふうな。
何が足りないかって、 やっぱり僕にはまだ、 愛されない人間である旨の自覚が足りない。
これだから、 誰かを好きだなんて口に出すもんじゃないと思ってしまう。
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わかった、 弁解はしない、 言い訳もしない、 それで全部収拾がつくのなら、 僕は一生この口を噤もう。
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今日会えたら、 たくさんのうつくしいものの話をするはずだったのに。 それらの余波を手渡すはずだったのに。 それで窓の外はあっという間に夜になってしまって僕を閉じ込める。 僕の心も、言葉も、うまく伝わらないことにもう今さら何の悲しみも持つはずは無いのだけど。
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