2004年11月03日(水) |
巻き戻してください。 |
夕暮れ刻。
交差点に立ち尽くしている。 いろんな人が身体にぶつかっていく。
祈りたくない。 もう祈りたくない。 それだけのさびしさで、あのひとのことをおもっている。
心が、 いくつもあったらよかったのに、と。 少しだけ思う。 このひとつを殺してしまっても、生きて生活できていく人間なら良かったのに。
馬鹿なことをたくさんする。 1年が僕には短いことを僕は知っている。 それなのに僕はその1年も生きて行かれないように思う。
そうでした、ここは井戸の底でした。 足元には澱む水、見上げれば遠く月のように空。 僕はそろそろ諦めねばならない。 できるなら、なるべく早く。
だって僕にはこの1年が何のために必要なのかわからない
|