2004年11月07日(日) |
君は心の底から僕の言葉を信じますか。 |
あのひとが最後に、少しだけ笑って見送ってくれたので、 僕は今日やったたくさんの愚かなことを忘れることができました。
晩御飯には、少しも美味しくないエビフライ。 口の中が荒れていて、パン粉が突き刺さるように痛い。
苦しいのは今だけ。 つらいのは今だけ、と思ってはいても、また僕は泣きそうになる。 そうして煙草に火をつける。 家の中では吸わない、なんて、なんて都合のイイことを考えてしまったんだろう、ってすごくつらい。
人生で何番目かに好きになった人は、胸に少し目立つ傷跡があって、 僕はそこに顔を伏せて口付けをするのが好きでした。
僕は自分の罪を再確認するように何度も何度も自分の詩を読み返す、 それから自分の日記を、読み返して、 少し、 吐きそうになる。
そうして君が、安らぐなら、
恋人ができたって嘘なんかいくらでもついてあげるから。
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昔、職業の適性テストみたいなのをして、 僕の天職は結婚詐欺師でした。 根っからの嘘つきとしてはちょっと誇らしかったのを覚えている。 しかしそれって職業としてどーなんだ。
ツバメにしてくださいって言ってみよう ヒモにしてくださいって言ってみよう 愛人にしてくださいって言ってみよう だけど恋人にだけは絶対にならない。 共犯者ならいくらでも作る。 だけど詐欺師にはもう、なりたいとは思わない。
そして本当のことなんか何ひとつ言わない
君は君にとって都合のいい僕だけを信じていればいいんです。
けれど僕の言葉を信じない人に愛されたいとなんか思わない
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