あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2004年12月02日(木) 深夜、交わす言葉に




どうしようもなくさみしくなって

深く酔って帰る深夜、なんてものに慣れたくはなかった、と
思いながら
なんてワガママなんだろう、と
僕の中の貴女が言う




僕が選ぶものはいつもどこか不安定なのだ。
そして僕はきっとその不安定さを愛している。




ぐらぐら。
深い黒のカウンタに座って隣に座るヒトを観察、する。
最近飲みだした水割りは冷ややかに舌を焼いていく。
あなたにも過去が色々あったんだろうね、なんて言うニンゲンを僕は一生信頼しないだろうと思う。
けれど僕もきっと言う。
くちびるに、浮かぶ笑みはきっと見た目ほろ苦いのだろうと思う。
タバコを少し強引に勧められて、
挨拶のようにぷかりと
強めの白を吐き出して見せる。
くらりと する。




アルコホルは血管を収縮させるので体温を下げる働きがある

思いながら9℃の外気に震えている。
指先がひやりと冷たいので
てのひらを誰が穢してもかまわないと思える。
投げやりに、もう帰ろう、と言う舌が動かないように感じる。






あぁきっと明日も、

明日も、
あさっても、

きっと、











↑目が、もう見えない。

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ただ僕にできるのはあのヒトを癒してあげたい、と思うことくらいで

それもまたある意味では不遜に過ぎることで

たぶん僕にできるのは僕がせめて死なないでいることくらいで

自分の死の日のことを語らないことくらいで


でも泣かないでね、
泣かないでね、
あなたはどうでも優しすぎる。


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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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