2004年12月11日(土) |
闇空に雨を探すのに、星はうつくしく光るのでした |
日付が変わって家に帰る。
あかるい大部屋のなかで大人数で大声でしゃべる、なんてすごい僕の苦手なことをしてきた。 着いた早々帰りたいって思ったんだけど。 でも大人じゃないことができない年頃になってきたので、とりあえず終わるまでそこにいた。 それからひとりで暗いバーに行く。
独りで呑んでいると、案外自分のことを考えない。 考えるのは目に映る範囲のことばかり。 それで。 いいと思う。
眠くなるくらいに酔う。 コートを夜風にはためかせながら、夜の四条を歩いて帰る。 河原町に着く前に酔いは醒めて、寺町を少し歩く。 一本だけ煙草を吸う。 それから、甘いシロップ入りのホットミルクを一杯だけ口にする。
泣きたくなるのは僕が弱いからだろうか。 吐きそうになるのは僕が意地汚いからだろうか。
少しだけ血を吐く。 こんなもの要らない。
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