2004年12月21日(火) |
inside grave |
僕はそろそろ墓を暴かなくてはならない。
白い、四角い部屋は天井が低くて、なのに曇った感じに白い壁はただすこし息苦しいだけで。 それでも時間に削られていく忍耐力はどこからか不協和音の軋みを届けてくる。 僕は自暴自棄なんだろうか。 よく、わからない。 自分自身を分析するのはかなり前にあきらめた。 根源的な問題点が見つからないのだからどうしようもない。
休みのたびにさまざまなヒトに会う。 泥のように疲れて家に帰ると、耳がきいんと澄んで静寂の叫びを聞く。 僕はただひとり、眠りに落ち込んで何かの淵を見る。 これを辛い、と言うならきっと僕は辛いんだろう。 けれど僕の尺度はいつも曖昧なので、たぶん辛くはないんだろうと思う。 そしてそれが正しいんだろうと思う。
絶望が在る場所を僕は知っている。 もうずっと前から、それはここにひそんでいる。 だから数式は簡単だ。 マイナスは、隔離しておかない限り他を食い荒らす。
ぽつぽつと、詩を書いている。
思考は因果なことに 失くしたはずの穴を掘り返す。
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