あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2004年12月29日(水) 道化みたく。




12月の朝の寒さに凍る橋を、渡ってゆくとその家は木立の向こうにひっそりと建っていて、
僕はひとつ、タメイキをついてその家の門扉を開ける。
ほんの10分、懺悔を聴く告戒僧のように
ここは僕の罪悪感に似合う。
そんなことを思いながら静まりかえる家のドアに鍵を入れる。
埃っぽい階段を上がっていくと
その家の住人はまだベッドの中にいて、薄く目を開いて僕を見る。



**



結局、と。
憎まずにいられないのは僕だということ。
そしてまた僕もきっと憎まれてしまうのだということ。
けれどそれはいつか
安堵に取って代わられてしまうのだということ。


そしてかなしいのにいとしい、と
いうこと。







↑白い一本を、指先に。

My追加




ばかみたい、って、

ヒトの笑う声を聞く。


 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加