2005年01月04日(火) |
あのひとの夢を見るんだ、 |
寒い朝を知らないまま新年を迎えて早4日目、 僕が知るのは夜ばかりで毎日違う色の夜をくぐりながら何かしら焦る。 指先に新しくできたささくれをぼんやりいじっていると血がにじんで、 あぁ僕に似た何かを感じる、と そのささくれに見入ってみる。
ふわふわする。 のは、たぶん甘えているのだと思う。 そんな自分をゆるすのは、きっと今日がかなり疲れてしまっていたからで、 という理由付けを今更したくなってしまう自分が実のところ一番やるせない。 ただしあわせだったのだと。 言い換える。
せめて僕は負けないで居よう。 おしつぶされそうなのはきっと僕だけが感じる不安にで、僕は、 せめて僕の言葉を信じるだけ。 僕のことだまを信じるだけ。
夢をみるんだ、と。 登場人物が言う。 その夢はあまりに物語性に満ちていて、かえって嘘くさく聴く者の耳に残る
それから小さく、頷いてみる
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