あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2005年02月17日(木) さなぎのなか




少しくらいは浮上したつもりだったのに、積もりはやはり積もりでしかなく、あっけなく僕は再び沈殿して、白くわだかまったままほぐれずにいる。


ひとりで、
わらってみたり(自嘲的に)
ため息をついてみたり
泣きそうになってみたり
パソコンの画面が暗くなるのに任せて 昔半年を暮らした街を(その写真のスクリーンセイバーを)眺めてみたり
そういえばあの美しい城跡は カローメンスコエ というんだった、とか思い出してみたり

深く深く息も忘れるほど 沈黙してみたり




そういえば昨日、昔のクラスメートに会った。
声を掛けてきたのは向こうだったのに、ほんの短い立ち話の間、じりじりと、まるで逃げるように後ずさりをして移動して、僕と真正面から向き合うのを避けるようにしていた。
へんだな、と思いながら
なんとなく病んだ人の匂いがした。
それで僕も
(やはり実は人と話すのは苦痛だったのもあって)
話が長引かないようにぽつぽつと話した。

その元クラスメートが去っていくと
微妙な感情が僕に戻ってきて
僕は もう少しやさしくするんだった、とか
ばかなことを考える。
僕の「やさしくする」はヒトの為にならないのを自分自身良く知ってる。

僕が「やさしくする」のは装うということだ。
まず僕の為にならない。すぐに苛々するから。
そして相手のためにもならない。第一印象とも第二印象とも僕は違うから。
ガードを解いた相手がすぐに強張るのを何度も見てきた。
そしてそれでいい、と思っている自分のことも怖いと思った。






↑あなたのまえで

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