何故だかもう遠くなってしまった知合いをネットの上に探す、そういうのはどうでも意地汚い心がするのだ、とわかっている。今さら会いたいなんて口が裂けても言わないけど、明日行く場所にあのひとがいたらいいなぁ、なんてそれはなんでこんなに悲しい香りがするのだろう。人にもらった扇子を開く。うつくしい音がする。大事に使おうとするものほど早くダメにしてしまうのだけど、これは頑張って守ろうと思う。そうして重い頭をかかえて眠りにつく