罪悪感で僕は生きてる。 そう口に出してみると、なんだかもう泣きたくなってしまって ふしゃん、と咳のようなくしゃみのような溜め息を吐いて下を向いた。
・・・そうだね、この罪悪感は意味の無いものかもしれないね。
そんなことくらいわかってる。 世の中で意味付けが確実なモノは案外少ない。 だから僕はあなたのため、と言ってみる。 そういう嘘がとてもキライだ、と言いながらその痛みで僕は生きる。 鮮やかに。 世界は色に満ちて眩しい。 微笑んだあなたがそれくらいの嘘を見抜くのを知ってる。 その見抜かれているのをわかっている自分、という存在が僕を生かしめる。 そして僕は、 見抜かれていることを悟って 何故そんな風に思うの、と 不思議そうに純真な表情をしてみせる。 その嘘を信じてくれたらいい。 嘘を嘘だと知ってなお、本当だったらいいと信じてくれたらいい。 それくらいの混乱でようやく、 僕はあなたを愛するから。
この真摯な嘘の罪悪感。
そしてそれだけに信じてもらえない、という こ どく
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