さようなら、言うのを少しだけ遅らせようと思った。とりあえず目を瞑って膝をかかえた。額がずんと重く、痛んで、明日になれば少しは生きていられるのかと思った。考えるのは明日、明日、明日のことだけ。それでも今日がここにあって僕は明日の夢を見てほろ苦く笑う。さようなら、後回しにした言葉と未来が重い、どこまでも根気よく、この絡まった祈りをほぐしていけるんだろうかと僕は、のろりと濁った目を虚空に向ける↑明日は、この世界1枚分の遠く。My追加