それだけでけっきょくわたしはなんばいもなんじゅうばいもかなしい
絡まってしまった胸中の糸をゆっくりと引いている、 ときほぐせるものならもうとっくに終わってしまっただろうと思う 憂欝なのは、 きっと恋がいつまでたっても風化してくれないせいだ、 そしてなんであのひとの来訪はこんなにも唐突なんだろう、 と思って僕はどうしようもなく沈んでしまう
永遠というものについて、 かつて僕は誓ったことがある いっぽんのゆびわと、 それにともなうねがいについて
もうとうに売り渡されてしまったこころの あおじろい残骸で
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