あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2005年12月19日(月) ねむるように





東南の空にオリオンがゆっくりと上ってくるのを見ていた。
寒さに、
凍えそうな僕の手を温める あのひとの代わりのヒトの口元から、
どうあっても温まらない指先を取り戻して小さくうつむいた、
代わり、なんて
あなたには似合わない。


毎晩どうにかして泣こうと思うのだけど、
何かのストッパーが、此処にはあるのだと思う、
乾いた目が痛くて目薬でほろほろとこぼしてみる。


おそれは、
此処に、なくて、いい。
結局見開いた目で見据えることしか僕にはできない。
それはそれでひどくつめたい。


うつくしい曲が頭を流れる、
思い出せばこころが冷えてしまうのに、
何度も口ずさむように僕はうたう。
冴えざえとオリオンが、いつの間にか中天にある。


少し出来の良い人形くらいのもの。
僕は近頃、
わらわなくなったらしい。
それを誰でもない自分が思うのが、眠るようにつらい。









↑見つめればきっと、目を閉じてしまう

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見据える勇気なんか無い。気力も無い。
それでもおそれなら見据えられる。
だからこそ自分がよわくなるのが怖い



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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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