2007年04月02日(月) |
ここにこころが、なければいいのにとおもうひばかり |
あぁなんだかいろいろあった、と思いながら昔好きだった言葉をのぞいている、
このこころがこわれたことをあのひとはしらない
どこかで、少しずつほろほろとこぼたれていく。
ほのぐらくみどりいろをしたやまのべのみち、をたどってゆく。
ところどころに山桜が立っている。誇らしげに花が散って雪のようだ。
だれかにこのこころのどくをうえつけたいというおそろしいきぼう
雲間におおきく銀盤の月。照らされて闇が舞台のように白い。
はなのもとにて、とうたった故人のようにここによこたわりたいという衝動。
花びらが散り落ちてくるのをくちびるに受ける、夜露にあまくほのかに花のかおり。
ここにこころが、なければいいのにとおもうひばかり
|