あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2007年04月12日(木) 約束の一葉





書かなければならない手紙が、あるのだけど、

それはよくわかってる。
書かなければならないことはよくわかってる。
でなければ僕は嘘つきだ。


手紙、手紙。
たった一通の。
書き出しはわかっている。
「遅くなってゴメン」
書くべき内容も、なんとなく、わかってきている。

ただ僕はそこで見下ろす絶望が怖いのだ。



書けばまっくろな希望、書かなくてもはいいろの明日。

羽ばたいていく朝の空気と咲き零れるような時間。
恐れはもう諦念に近い。

たとえば、書かなければ、もしも、
ここで終わっていくような恋だったら、と
考えてみる。


まっくろな希望を選びたくないと思う僕は臆病だろうか。



ひとことで、
終わる、この恋の、


明日を惜しむ。




僕は汚い。(と思えるほどのざいあくかんは持ち合わせているということ)



ここに開く恋を、
恋と認めないあのひとへ、
書くことの何ひとつ綴ることのできる指先もなくて、

もう神様を責める言葉のひとつも見つからない。








↑あいして、いるよ。

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あいされなくっても。





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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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