あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2008年02月02日(土) 平凡な不幸せ





両手の指を、組み合わせて、
いのる、
それだけの穏やかなはずの空白の時間を
僕は何度でもあのひとのために費やした。
気も狂いそうになりながら、あるいは不思議に澄んだ気持ちで。
もう十分だと思う。
あのひとがいなければこの日々は、ただの平凡な「少し不幸せ」でくくられるものになるのに。


そんな重く凝ったものをこのところずっと、無意識のどこかに抱えている。
安らかに、とだけ思って目を閉じる夜の眠りと覚醒の狭間にするりと、その影が潜んでいる。
わかっている。
忘れたいのなら忘れればいい、
嫌いたいのなら嫌えばいい、
世の中の有り様を考えて組み立てるのは自分であるからして、それらを受け容れるのなら悪あがきせず簡単に受け容れればいい。
受け容れないのは僕で、それはただの我侭だ。










↑それをまだ今も憶えている

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そうしてあのひとにはコトダマがなく、
僕の言葉に僕だけが縛られる



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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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