あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2008年01月17日(木) どこかに、平和





明日は休みを取った。
なんだかとてもとても嬉しい。
この家を離れて遠くへ行く。自分の足で、自分の金で。
朝は早くなくていいから、午前中に荷造りをしよう。
帰ってくるのは2日後だ。

今回のは本当にぐうたらした旅。お金を使うのが目的みたいな。
こういうのも一度してみたかった。
あと2週間もすれば長期の休暇もとるけど。
日にちを限っておかないと金はいくらあっても足りないからね。

遠くへ行く前はどうしてこんなに気が浮き立つんだろう。
明日出て行って、
そのまま、
もう戻らないのならいいのに。



  *


ペットボトルの口元に、うすくイチゴに似た匂いの残っているのがわかって軽く困惑する。
これはあの薄赤い口紅の匂いだろうか、と思って思考がそこで停まる。
それ以上考えたくなくて飲み干したペットボトルを道端のゴミ箱へ捨てる。
カタン、ゴトン。
何かが空洞に落ちていったような音がする。
まっすぐに前を向くのすら億劫で目が開かない、時もある。


いつかどこかへ堕ちていく日が来るのを待ち望んでいるような気がする。
ひとのいない世界が僕を赦してくれるんじゃないかと思っている気がする。
生きていることで何かが終わっていけばいい。
このままどこかへずっとずっと続いていくとすればどこにも救いなんかない気がする。







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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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