青の階

2004年08月24日(火) 醜くても本物がいい

足は靭帯損傷のようでした。
靭帯を痛めるようなことには全く心当たりが無くて
医者もわたしも首をかしげながらの治療でした。


しゅわしゅわしゅわしゅわと蝉の声が降っていた。

病院の待合室には大きな水槽が置いてあって
遠くからその中を
青や赤や黄色のカラフルな色の塊が横切っていくのが見える。
綺麗だな、と思っていた。
けれど近付いてみるとそれはただの映像で
しかも熱帯魚だと思っていたのは海月だった。
水槽の形をしたTV、海月を映したビデオ。
海月は嫌いだ。

眩暈を感じて外に出ると、
急に蝉の声が止んだ。
降るような蝉時雨など…なかった。
蝉の声だと思ったのはエアコンの空気が擦れる音だった。


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