2002年04月17日(水) |
酒井順子『ホメるが勝ち!』講談社★★★ |
 『ホメるが勝ち!』 酒井 順子 講談社 (1999/06)
酒井順子の何が好きって、その文体。 軽妙洒脱というのはこういうのなのかしら。
こういう文章を書きたいのよワタシも!と毎回思うのだけど、そこはやはりプロ。 それ(技術)だけじゃなくて、もちろん一番のウリは『視点』のよさ。
といえばかっこいいのですが、はっきりいえば『重箱のスミをつつく』。
キレイゴトで日常を過ごし、ネガティブな感情は「そんな性格の悪い人がするようなこと、ワタシ、考えたこともありまっせーん」という顔をしているのに、実はそうでもなくってドロドロしたものを抱えている。
そういった一面を軽やかにでもズバリ指摘してくれるのが彼女のコラム。 しかもそれで笑いをとる!というのがスゴイ。 軽く、ちょっぴり切なく、笑えて、面白く、考えさせられるところもある(かも)本に出会いたいならちょっとこの人のを読んでみて、とおすすめします。 『女のわかれ目』もおもしろいよ。
『ホメるが勝ち!』
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