2002年06月09日(日) |
小泉吉宏作「コブタの気持ちもわかってよ」★★☆☆☆ |
 『コブタの気持ちもわかってよ』 小泉 吉宏 幻冬舎 (2002/09)
かわいく、ぽよよんとしたイラスト、装丁に騙されちゃいけない。
痛くて、重い、絵本です。
手元にあるのは図書館から借りた第一刷。 版を重ねているのかしら。 何年か前、この本が出て人気が出ている頃に本屋で立ち読み。 わかりやすくていいな、と思った。
久しぶりにまた読んで。 当時はコブタの立場で読んでいたけれど、今は親ブタの立場に近い。
昔も今も、「気持ちをわかる」こと「わかろうとする」ことは大切で、かつ難しいことだと思う。 せつなくなるお話だけど、最後のイラストにちょっと救われるね。
でも、理解してくれる犬もなく親ブタもなく、疲れてるコブタはいっぱいいる。 そのこと忘れてはいけないし、自分にできることをしたい。
なにができるだろう。
『コブタの気持ちもわかってよ』
|