2002年08月20日(火) |
中川 ひろたか (著), 長 新太 (絵)『ごめんなさい』★★★★☆ |
 『ごめんなさい』 中川 ひろたか 長 新太 偕成社 (1999/07)
迷惑をかけたり、痛い目にあわせちゃった時、そんな時はごめんなさいっていおう。
説教くさい本かと思ったら、いきなり電車が家にあがりこんでごはんを食べる。
そんなとんでもない「迷惑」を「ごめんなさいっていおう」とさくっと書いている。 その後もおしりを吸い込んでしまう掃除機が登場したり、確かに迷惑なんだけど、ねえ…。というのが続く。
さりげなく、痛い目にあわせた時は謝らなくちゃ、という教育的メッセージもあるようでいて、おしつけがましくないのは中川ひろたかさんと長新太さんのぶっとんだ世界がめいっぱい展開してるからかと。
どピンクにどオレンジ。 全ページ、元気よすぎ。 これはもう、読みながらごめんなさいじゃなくて参った!てな感じです。
「勝手にひとのものをとったりしてもいけないね」の絵は、赤ちゃんのミルクを勝手に飲むお父さん。赤ちゃんの視線がイイ!
最後の登場人物が揃って一緒に謝るところは息子もひとつひとつ謝っていたりして、子育ての助けにも実際なっている。 そんな教育的効果を求めて読むのは嫌だし楽しくないけれど。 自然と本から学べることってあるのだ、と思えた。
私自身、ちゃんと謝れるようにならなきゃなーと反省させられた。
この本は、息子2才4ヶ月がおおはまりしたので購入決定。 定価は1000円。 すでにボロボロです…。
『ごめんなさい』
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