2003年02月18日(火) |
日本推理作家協会編『日本ベストミステリー「珠玉集」上』★★☆☆☆ |
『日本ベストミステリー「珠玉集」〈上〉』 日本推理作家協会 光文社 (1992/06)
背表紙には「絢爛たる綺羅星の競演」。
まあ、おもしろかったけど、そこまで?
印象に残った物は、うーん、目次を眺めても思い出せない。 新聞の投書の形をとった山田正紀『しつけの問題』はオチがいかしてた。
東野圭吾『甘いはずなのに』は、ちょっとどきどき、ラストは悲しく、でもほっとさせられるお話。 「誤解」について、考えさせられた。
内田康夫『願望の連環』は東野圭吾『ブルータスの心臓』を思わせるお話。はっ、ネタバレ?
山村美紗『竜の寺殺人事件』はなんかすっかり1時間ドラマが頭の中で流れたわ。京都だし、いかにも絵にしやすそうなヒロイン。嘘っぽいお金持ちさがまたドラマのよう。
筒井康隆『都市盗掘団』、大沢在昌『12月のジョーカー』あたりはなんか向いてない、と思った。苦手です。好みじゃありません。
皆川博子『木蓮寺』半村良『酒媼』あたりは、人生経験のなさと理解力のなさのせいか、さっぱり、もう、外国語。
珠玉集ということだけど、私には「猫に小判」だったようです。 だれだ「豚に真珠やろ」って…。その通りだけど。 ぶうぶう、つぎいってみよ。
『日本ベストミステリー「珠玉集」〈上〉』
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