活字中毒のワタシの日記

2004年05月06日(木) 泉基樹『精神科医がうつ病になった―ある精神科医のうつ病体験記』広済堂出版★★★★☆

精神科医がうつ病になった―ある精神科医のうつ病体験記
精神科医がうつ病になった―ある精神科医のうつ病体験記
泉 基樹
廣済堂出版 (2002/03)

親友のうつ病が原因と思われる自殺をとめられなかった。
無力感。
親友の彼女を支えることの大変さ。(逆に支えられもしたでしょう)
そして精神科医をめざし、従事し、治療に没頭するあまり、自らもうつ病になり、休職、そして回復し復帰するまでの体験記。

著者のコメントがこちらからも読めるのですが、「闘病記として」ではなく、『「うつ病」という病を通して初めて見えてくる「本当に大切なもの」が何であるのかを伝えたくてこの本を書きました。』とあります。
著者が本当につけたかったタイトルは、「Forget-me-not」。
わすれな草。
花言葉は「私を忘れないで」「真実の愛」。

医師でありながら、それもうつ病を治療する側が、うつ病。
診察室で、できる限り横になりながらも仕事を続ける著者。
それを支えた、彼女。
おそらく、彼女がいなければ、彼は病院の屋上からある日ふっと飛び下りていたかもしれません。勝手な、不謹慎な想像でごめんなさい。
実際に体験し、それを患者の視点かつ意志の視点で見つめられた、そして書けた、そして読ませてくれた点に感謝したい気持ちです。

希死念慮。
先日私もこれに捕われてました。
頭の中が「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」でぐるぐる周り、包丁を手にしてぼーっっとしていました。

最近ちょっと疲れがとれないんだよなーというあなた。
最近表情が暗いんだよな、あいつ、というあなた。
「明日がこなければいいのに」なんてつぶやいたあなた。

この本の、「はじめに-「うつ病」という病について」の8Pだけでも結構です。図書館で取り寄せてもらってもよし、本屋でぱらぱら眺めるだけでもよし、アマゾンで買ってすぐマーケットプレイスに出してもよし(私が買うかも(^^ゞ)。

うつ病に限らず精神疾患への偏見は、ものすごいです。私自身統合失調症の方との過去のやりとりは無知もあって恐怖でした。
でも、体の病気と同じ、治るのです。治せるのです。

私も著者と同じく、一人でも「救い」を見いだしてもらえたら、こんな夜中まで書いた甲斐があったというものです。

「ほんとうに大切なもの」

あなたにとっては何ですか?

「真実の愛」

感じられますか?

感じられるように、なれる世の中へ、していきたいですね。

精神科医がうつ病になった―ある精神科医のうつ病体験記



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